事業承継には税金負担という面において大きな問題があります。自社株評価に基づいて計算された相続税もしくは贈与税を納めるため、会社や後継者にとって無視することができない納税義務が発生します。この税金負担を抑えるために活用されているのが、役員退職金を活用した事業承継対策です。事業承継の際に、役員の退職金を支給して会社の資産を減らすことで、自社株評価を引き下げて税金負担を軽くしようとする仕組みです。